畳が変わると、空間が変わる。大阪・豊中市O様邸 【高級国産畳】

畳が変わると、空間が変わる。大阪・豊中市O様邸 【高級国産畳】

国産畳専門店が提供する量産品では満たされない、静かな贅沢


大阪・豊中市にお住まいのO様より、二部屋の畳表替えをご依頼いただきました。
品格ある住空間にふさわしい畳をお探しとのことで、数あるサンプルの中からご覧いただいたのが、「繭姫(まゆひめ)」という名の上質な畳表です。


繭姫は、丹念に育てられた国産い草の中でも、草質・色艶・織りの緻密さにおいて、ひときわ美しいグレードです。
一般的に良質な畳は、使い込むうちに光沢を増していきますが、この繭姫は初めから上品な艶をまとい、光を柔らかく反射して、部屋全体に静かな明るさと清らかさを与えてくれます。


しかし、こうした本物の畳が「高級品」として扱われる背景には、残念ながら現代における畳の価値観の低下があります。
実例として、私はこれまで大阪市内のタワーマンション──いわゆる億ション──の畳替えを6件ほど手がけてきましたが、その全てが、いわゆる業務用の量産グレード。見た目はそれらしくとも、品格も風合いも、まるで別物でした。


これは建築コストの問題というよりも、畳そのものへの関心や理解が、時代とともに失われてきた証かもしれません。
ですが、ごく稀に「本物」が静かに息づく住まいに出会うことがあります。
今回の大阪は豊中市O様邸も、建築以来一度も替えていなかった畳を拝見すると、芯材・畳表ともに、かつての上等な材料で丁寧に仕立てられており、まさに住まう方を思って建てられた家だと実感しました。


現代の畳は、芯材にポリスチレンフォーム(発泡スチロール)を用いることが多く、女性でも片手で持ち運べるほど軽いのが実情です。
対して本物の畳は、大人二人でも持ち上げるのがやっと。それだけ密度と素材に違いがあるということです。


「価格」で選ぶ人が増えた分、「見えない価値」が失われている──そんな時代だからこそ、真に上質なものを求める方々の存在が、当店にとっても何よりの励みです。


本物を知る方にこそ、感じていただきたい。
畳が空間に与える本当の力と、そこに宿る日本の美意識を──。

納品後O様に頂いた店主大好物の桜餅。報われます

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