
鹿児島県H邸 出仕事(出張) ダイケン清流 表替え
こちらは鹿児島県指宿市に出仕事※にて仕上げさせて頂きましたH邸4帖半×2部屋です。
(※出仕事とは、畳をお預かりせずにお客さんのお宅で作業して仕上げる昔ながらの仕事です。)
この今回選んで頂いたダイケン清流の表替え、本来ならば持って帰って機械で作業するのですが、距離が距離なので出仕事に。しかし作業上の問題があり慎重に丁寧にしなければなりませんでした。
・縫い針を上に抜けない(和紙は穴空くと戻らない)
・部屋内作業なので埃が立たないように超静かに
四帖半×2部屋、全て終わるのに何と丸2日掛かりました!
先代達の声が聞こえて来そうです
「んなもんわしらは半日で終わらせてたで〜」
そら昔の人には勝てません。
毎日手縫いが当たり前の人は今の機械で縫うスピードと変わらなかったらしいです。
絶対手抜きしてたに違いない!
と思いたくなる話です。
しかし、手で縫うと、縁際がめちゃくちゃ綺麗に仕上がります。
機械では縫った跡が僅かに凹むため、高価な畳を機械で仕上げると残念な気持ちになります
値は張りますが、また伝統技術の存続継承に投資してくれるお客さんに出逢いたいです。