見えないところにこそ、妥協しない。
神戸市のお客様より、長年お使いになった畳の新調をご依頼いただきました。
今回お納めしたのは、純国産の稲藁を100%使用した畳床(畳の芯材)に
熊本県産天然い草の畳表を組み合わせた本畳です。
先日私は、当店の稲藁床を製作してくださっている宮城県の製造業者を訪問しました。
そこで知ったのは、稲藁床といっても、使われる藁の産地や、古畳から取り出した藁を再利用するかどうかは、製品によって異なるということでした。
つまりは畳表と同じく、畳床も拘らなければ国産ではないものが知らずのうちに人に渡ってしまう。
その様なことが、悪気なく普通にあり得るのです。
畳は、完成すると内部の素材を見ることができません。
だからこそ、当店は正規国産畳専門店として何が使われているのかを大切にしたいと考えています。
新しい畳を選んだのに、その芯材がどこで育った稲から出来ているのか分からない。
そんな状態ではなく、材料の背景まで自分自身が納得できる畳をお届けしたい。
その思いから、当店では純国産の稲藁を100%使用した畳床にこだわっています。


一枚の畳から、素材の価値を伝えたい。
稲藁を幾重にも重ねてつくられる畳床と、天然い草が織りなす、昔ながらの本畳。
私が大切にしているのは、目に見える美しさだけではありません。
素材の出どころを知り、見えない部分にも責任を持つこと。それも、畳職人として大切な仕事だと考えています。
日々の気分転換の場として、また、大切なお客様を迎える客間として。
新しくなった畳が、神戸市S様の暮らしに長く寄り添うものとなれば幸いです。
この度は、大切な和室の畳をお任せ頂き、有難う御座いました。

当店限定畳表「絹織」
誰を招いても失礼にはなりません

純綿畳縁「雫-土」
畳表の褪色後に色彩が調和し、部屋が広く見えます

地蔵盆で使用される飾り畳を、ご注文頂いた畳表と同じ物にて製作させて頂きました
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